いつの時代でも良曲『島人ぬ宝』

皆さんは『島人ぬ宝』という楽曲を知っているだろうか?聞いたことがあるだろうか?なにより何と読むか初めて見た時、分かっただろうか?私は読めなかった。

『島人ぬ宝』は「しまんちゅぬたから」と読みBEGIN(ビギン)のシングル楽曲である。この楽曲は発売されて20年以上経た今聴いても良曲であり、今後何年経ようともいい曲であり続けるだろう。

私がそう思う理由は、歌詞にある。

この楽曲の歌詞は、ボーカルの比嘉栄昇(ひが えいしょう)が当時の石垣市立石垣中学校の生徒たちに島への想いを書いてもらい、それを参考に作詞された沖縄の曲である。そんな歌詞からは、「島の海の情景」「空の情景」「人々が繋ぐ文化の情景」と共に、故郷への想いがひしひしと伝わってくる。

またその歌詞を、沖縄の楽器である「蛇味線」、所謂蛇の皮を張って作られた三味線で奏でられている。沖縄独特の音楽文化を感じさせる音色に乗せてボーカルの比嘉栄昇が丁寧に丁寧に歌い上げている。そのことにより一層、強い想いが伝わってきて、沖縄の情景を知らず沖縄出身でない私すら共感して望郷の想いを抱かせるほどである。

そして歌詞にある、知識として知らずとも実際に見て長年の経験で知っていることがある。そして本やマスメディアで伝わらないけど確かにある大切なものもある。という考えに私は共感し、いつの時代でも共感するのではないか、と考える。

2002年に大ヒットし、多くの人が共感した事実に納得の一曲、是非聴いて感じてみてください。


『島人ぬ宝』

2002年5月22日 発売