秋の夜長とどう生きるか

消えつつある秋を実感する瞬間、私は”夜長”にあると思う。

実際昼が短くなって夜が長くなってきたことによって変わる変化っていうのはないと思うが、「秋の夜長」という言葉があるということには意識を向かざるをえない。

それじゃあ、私の中で「秋の夜長」ってなんなのだろうか。「秋の夜長」について考えてみる。

まず、晩御飯は炊き込みご飯を食べる。しかも、さつまいもが入っているやつ。

ご飯をベランダや庭で食べるのもいいかもしれない。昔の夏は、花火が見えるときに夜外に出てご飯を食べたりもした。でもここ最近の夏は夜でも暑くて、外で過ごすなんて絶対に嫌。でも秋なら暑くもなく寒くもなく、普段部屋で行うことも外でやってみることは気分転換になるに違いない。そのまま外で課題をやったり、カシオペアやペガススを探してみたり。

その後、のんびりお風呂の中で、自分だけの時間を過ごす。いい匂いのする入浴剤をお風呂に入れて、本を読みながら、アニメやドラマをみながら湯に浸かる。そうするなら濡れないようにバスタブトレーなんかを置くだろう。さらにそのトレーの上に紅茶とかあれば最高だ。そしてシャワーを浴びる時は水と一緒に音楽を流して。

身体がポカポカしてからは、そのままベッドにダイブ。そして気絶するかのようにすぐ夢の中へと……。

そんなこと、実際できるわけない。秋になって夜が長くなったって、24時間の長さが変わるわけではないのだから。

それに、炊き込みご飯を食べるくらいならできるだろうが、外に出てご飯を食べる──んなもん、この時期カメムシが出てきてご飯どころの騒ぎではない。長時間も外にいられない。

お風呂で自分だけの時間を過ごすのも案外できそうで難しい話である。本はそんな水分の多いところに持っていきたくないし、スマホなんかをお風呂に持ち込んだら注意していたって、いつか水没させるだろう。

時間に限りがあって、ちょっと時間に追われている私にとって上に書いた時間は理想でしかない。でもそんな、現実を離れた夢をみたい。

秋の夜長は夢を見て生きたい。