シニカルハロウィン

食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋。〇〇の秋なんていう言葉は最近では何よりも宣伝文句として使われているが、実際この言葉は2個目くらいから惰性で出されているだろう。

その惰性のうちの一個。今回はコスプレの秋ということで、秋を感じていく。

日本でハロウィンの文化ができ始めてから、短くない時間が流れた。本来は子供達が仮装して「お菓子をくれなきゃイタズラするぞ」という決まり文句で、近所の大人たちにお菓子をせびるイベントだが、この仮装が一人歩きしていき、ハロウィン=仮装(コスプレ)という認識が広がっていった。

今や、渋谷など人の往来が多い場所でコスプレをしながら乱痴気騒ぎという独自の文化も生まれている。

そんな中、私はコスプレという部分にフォーカスして今回の記事を進めていく。

コスプレといえば、ハロウィンだけでなくコミケなどと言った大型イベントでも定番化している。アニメや漫画、ゲームのキャラの衣装を実際に着る。これは実に面白いもので、自分という個性から少し外れた別のキャラクターの装いで闊歩することで、いつもと違う自分になれるような気がする。

実際に私もハロウィンではなく、大学の学祭でコスプレをしたことがあるが、いつもとは違う目線を向けられるような気分になれる。

ファンコミュニティという点でもコスプレは力を持っている。

私は学祭で『ツイステッドワンダーランド』というスマホアプリに登場するキャラクターのコスプレをしたのだが、実際にそのゲームのファンの方などからたくさん話しかけられた。これはある種、そのファン同士のコミュニケーションとしてのコスプレは様々な近道になるだろう。同じファンを探すことは存外難しいものだが、コスプレはある意味自分の好きなもの看板としてデカデカとぶら下げているので、わかりやすい指標なのではないだろうか。

ここまで、ハロウィンのコスプレについて語っているが、コスプレをする際は公序良俗を守って楽しいコスプレ日和を過ごしてほしい。