アニソンのJ-POP化が止まらなくて〜キャラソンとアニソンと〜

 僕はJ-POPを聴かない。
 妙な逆張り意識と、そもそもの興味のなさで俗にいう流行りの曲などを聴いてこなかった。流石に、インターネットを観ていたら流れてくる物とかはサビだけ知ってる状態であったりしたが、好んで聴くことはなかった。
 僕が好んで聴いていた曲といえば、ボーカロイドやアニソンの類。アニソンと言っても最近では様々なアーティストが歌うことも多いが、僕が聴くのは「ハレ晴レユカイ」や「もってけ!セーラーふく」などの声優が歌うアニソンが主だった。
 というか、最近のアニソンという括りでの流行にはいささか疑問を感じる。僕は旧いオタクに分類されると思うのだが、アニソンと聴いて思いつくものは先ほど挙げた二つ…他にも何曲か出てくるがその中にはキャラソンが多分に含まれる。『キャラソン』といえば、声優が作中のキャラクターとして歌唱している楽曲のことだ。「涼宮ハルヒ(CV:平野綾)」と表記されているものが大体キャラソンとなる。つまり、SOS団のメンツが歌う「ハレ晴レユカイ」も一種のキャラソンとして捉えることができるし、今回はそういうことにして話を進める。

 それで私が訴えたいのは、「最近、キャラソンが少なくないか」ということだ。キャラソンは一種のアニソンとして呼称されている。ベン図として解釈すれば、アニソンという集合の中にキャラソンが入っている形だろう。
 しかし、このキャラソンは割合が減ってしまっている。
 原因の一つであり、とてもわかりやすい一例がおそらく『鬼滅の刃』の流行にあるだろう。
 『鬼滅の刃』の劇場版『無限列車編』の主題歌はLiSAが歌った「炎」が大流行した。これが2020年。コロナ禍の巣ごもり需要などが重なり、大ヒット。一時期、テレビやネットは鬼滅一色となっていた。この頃から、アニソンという文化がより生活に浸透し、アーティストが歌うというムーブメントは加速した。2020年以降で、キャラソンの定義に当てはまり、記憶に残っている物といえば『ぼっち・ざ・ろっく!』の『結束バンド』だろう。
 これ以外でバズったアニソンは大体、J-POPアーティストかと思われる。固有名詞を出すと、米津玄師の「IRIS OUT」やサカナクションの「怪獣」などだろう。いずれもインターネット上でバズった楽曲だが、主にJ-POPをテリトリーとしているアーティストだろう。米津玄師に関しては「KICK BACK」や「ピースサイン」など割と前から歌っている。
 そうなると、炎以前から”アニソンのJ-POP化”は始まっているということになってしまう。

 なぜ、そうなってしまったのか、それを辿るのは長くなりそうなので、またの機会にでも。