聴きやすい音楽≒好きな音楽

今回、僕は下村 有希子(しもむら ゆきこ)さんのインタビューを行いその中で色々な質問に答えてもらいました。インタビューは、習い事で強制的に音楽(ピアノ)をさせられたことにより音楽から遠ざかった時期の話から切り込んで行こうと思います。


━━レビュー記事で音楽をプレイリストの垂れ流しで聞いていると言っていましたが、音楽から遠ざかった期間は『音楽を聞かない』となったのですか?

「いえ、音楽に入り込まなかったのは一瞬で、小学校六年生でやめて中学校の吹奏楽部に入部したので、なんやかんや色々な音楽を今まで聞いていました」

━━ジャンルに縛られずに音楽を聞いていたのですか?

「ジャンルに縛られずに、という訳じゃないです。私がもともと歌詞を聞き取るのが苦手で歌詞を見ながらでないと意味の理解が追いつかないので、自然と歌詞のある曲を避けクラシックだったり吹奏楽曲だったりゲーム音楽とかばっかり聞いていました。最近になって偏りすぎかなと思い歌詞のある曲を聞こうとプレイリストの垂れ流しで頑張って聞いています。偏りを埋めるためにプレイリストを作り聞いています」

━━偏っているとダメだと感じたエピソードなどはありますか?

「大学二年の時のDPMの授業の時ですね。周りの人の作る曲と自分の作る曲が全然違うと感じました。私はBGMみたいな感じの曲ばかり作っていて、周りを聞いていたらシンセサイザーV、ボカロみたいなのを作っていて、自分も声が入れられる曲を作ってみたいなと思いましたが、そういった曲を聞いてこなかったなと思い色々な曲を聞いています」

━━歌詞がついた曲を徹底的に避けてきたということは、歌詞がついている曲はBGMとしてすら聞いてこなかったのですか?

「そうそう結構そうで、唯一例外なのはボカロで入りはやっぱりボイスではなくて周りの音を聞いて興味を持ち最初に聞いたのがきっかけですが、ボカロだけはすんなり聴くことができて、やはり作りが電子的だからなのかなと思います」

━━僕は歌詞が聞き取れないことから最初ボカロは嫌厭していましたが、そう言ったことはなかったのですか?

「逆に歌詞を聞き取れないことが私にとっては良かったのかなと思います。機械の声も楽器の一部として聴くことで歌詞があっても嫌厭することなく聴くことができたのではと思います。だからカラオケなどに行くと歌詞を覚えてないことが結構ありとても、うろ覚えになって歌うことが多いですがボカロはメッチャ聞いていました」


まとめ

聴きやすい音楽の基準が僕の想像し得ないもので驚きました。その結果、好きな音楽、苦手な音楽が僕とは違うものになり面白いと感じました。(聞き手:竹鶴)