連載『私の好きなライトノベル』#2シリアスブレイク

今回紹介したいライトノベルは『新しいゲーム始めました〜使命もないのに最強です〜』というタイトルの小説です。

この作品の舞台は、意識だけをゲームのプレーヤーキャラクターの中に移してファンタジーのRPGなゲーム世界を冒険する所謂VRMMOの世界で、タイトルの通り最初は普通だった主人公ホムラが特殊なフラグを踏み回収して、マイペースに冒険していて気づいたら最強になっていたという物語です。

この作品の面白いところはいくつかあります。

まずは、それぞれのキャラクターのクセが強い所です。主人公ホムラからして何処かズレた感性をしていて「そっち気になる?」とツッコミが入るようなことばかり気にしていたり、細無で美形なのにファッションセンスがいいと言えない青年だったり、酒好きで金が絡むと人がかわる幼女だったりと、主人公と周りのプレーヤーたちの一部だけでこんな感じなのに、ここにNPCもおかしなキャラクターたちが登場するし、そもそもこの話はゲームの中のキャラクターが登場人物なのでキャラクリで容姿性別年齢を変えているせいで見た目と言動が合わないプレーヤーも多々現れて、まともなキャラの方が少ないのでは?と感じることもあり面白いです。

次にフラグやゲームのストーリー展開です。主人公ホムラは先ほど書いたように天然が入っておりそのズレた感性から特殊な行動をし、特殊フラグを踏んでゲーム内ストーリーが始まることが多々あり、その結果強力な力やアイテムを得ることがあるのですが、その途中でも脇道や横道に逸れて、さらにおかしな展開になることも多々ありそこがまた面白いです。

最後にシリアスな展開を天然でぶち壊すところです。ゲームの中のストーリーなので当然シリアスな展開がよくありその度に主人公の力技で解決しているのですが、その解決の方法がツッコミどころが多かったり、あるいは真剣にこれからどうするか考えようとしているところに「もう解決しています」と証拠を突きつけられたり、とにかくシリアスブレイクな行動言動+文字通りのシリアスブレイクで気軽に楽しめて面白いです。

Web版、小説版、漫画版があるので好きな媒体で一度読んでみてください。