レビュー
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それでも新宿は豪雨
曲のタイトルと真逆の「新宿は豪雨」という歌詞、そんなキャッチーなフレーズから始まる曲がある。東京事変の「群青日和」だ。群青は、深く鮮やかな青。なのに、新宿には大…
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サンバじゃないならそれはもう『マツケンII』
令和に入り、音楽の多様化は進歩の一途を辿っている中で、この『マツケンサンバII』を聴いてみると、そのお祭り感に驚く。2004年に生まれたこの曲は今もなお、異様な…
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まっすぐな言葉――ORANGE RANGE『花』を今聴いて
私が生まれた2004年にリリースされたORANGE RANGEの「花」を、改めて聴いてみると、感じるのはその“まっすぐさ”だ。イントロの優しいメロディ、そしてサ…
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映画「もののけ姫」、音楽「もののけ姫」
はりつめた弓の/ふるえる弦よ/月の光にざわめくおまえの心 この曲が流れるシーンは、アシタカがモロの洞窟で呪いに苦しみながら目覚めるシーンである。つまり、焦点が…
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「瞳をとじて」平井堅
2004年の4月28日、今から21年も前の話だ。「瞳をとじて」という楽曲を平井堅がリリースした。 20年以上経ちこの曲を今聴いてみると改めて平井堅というアーティ…
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いつの時代でも良曲『島人ぬ宝』
皆さんは『島人ぬ宝』という楽曲を知っているだろうか?聞いたことがあるだろうか?なにより何と読むか初めて見た時、分かっただろうか?私は読めなかった。 『島人ぬ宝』…
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縛られない曲「やまんばマンボ」
まずは演奏と曲調に注目する。 前奏は落ち着いたアコースティックギターのアルペジオがボンゴやドラムと共に進んでいく。そして演奏が止まると同時に管楽器が勢いよくなら…
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やまんばマンボを評する二つの軸
私はあらゆる楽曲は『歌詞』と『音楽』二つのどちらかに重きを置くか、偏りがあると考える。ネットミームなんかが特に顕著である。耳に残るメロディや耳障りのいいリズムの…
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折坂悠太の読み聞かせ
「やまんばマンボ」というタイトルを読んで、昔話の「やまんば」と「マンボ(音楽ジャンルの一つ)」を思い出せるのか。少し戸惑うタイトルとは違って、曲を聞くとすぐわ…
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昔ばなし歌__やまんばマンボ
「やまんば」。山にひっそりと住まう老婆の妖怪であり、旅人を惑わし、人を喰らう恐ろしい存在として知られている。その伝承にユーモアとリズムを掛け合わせ、新たな魅力を…