2024年3Q 制作ノート 鵜山ひなた


作成日:2024.12.09

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作成日:2024.12.09

作成者:Hinata Uyama

背景

研究計画書提出に向けて、自身がどういったことに興味があるのかを考えつつ、プログラミング以外の制作の可能性について挑戦した。

制作テーマ

鑑賞者の経験が解釈に影響を与える作品について考えていた。その中で、3Qの習作では音を対象とし、視覚情報の違いによって一つの音に対する解釈が変わる現象を取り上げた。景色と音が結びつく点について、鑑賞者の知識や経験が影響しているのではないかと考えた。

制作

① 習作

表示される映像によって音の解釈が変わる現象に興味を持ち、似ている音を探してみた。

例:雨の音/揚げ物の音
・テレビの砂嵐/滝の音
・タイピング音/ペットボトルのキャップを開ける音
・石臼/電車の音
・肉を切る音/土を掘る音

条件
・周波数(音のトーン)が似ている
・リズムが似ている
・音の細かさが似ている

石臼と電車が、特に自身の記憶などが色濃く影響していると感じた。先に石臼の音を聞いた時に、電車の音に聞こえると感じたのだが、実際に電車の音を探してみると電車が枕木を越える音など、石臼にはない音成分が多く存在していたからだ。
また、もう片方の音に似せる音作りや録音を行うことも、次やる機会があればやりたい。

② オープンゼミ

これまでは鑑賞者自身の声を入力として判定していたが、第三者視点に立つことで声自体も客観視できるようにした。
また、誤判定が生まれた際の違和感がより大きくなるよう、演技として感情が誇張された音声を用いている。

改善点
・自認識も曖昧な声・感情のカテゴライズ
・ビジュアライゼーションの必要性
 →必要ないなら、LEDひとつでもいいのでは
・色は混ぜたいのか、混ぜたいなら物理的に混ぜるなどのアプローチはあり得るか
・結果が予測できないものがインタラクティブアート
・技術的な問題での外れ値ではなく、鑑賞者が納得できるものにする
・それぞれの要素に明確な理由を持つ

今後この作品について制作する場合、以上の改善点について考えていきたい。

今後の展望

3Qでは、プログラミング的な手法から一旦離れて、動画などのインタラクティブではないコンテンツの制作などをした。やはり自分はそういった手法の方が扱いやすく感じた。

今後は、自身の興味が分類にあるのか、認知に興味があるとすればどういった類の認知なのか。また、制作の手法に自分が扱いやすい手法を取り入れるには、どのような作品がありうるのかなどについて、はっきりさせていきたい。



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