2024 3Q 制作ノート 足立侑享咲


作成日:2024.12.09

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制作の背景

1Q,2Qに引き続き文字の読まれ方をテーマに制作を行った。今回は漢字を大部分塗りつぶしても脳内で補完され読める現象とタイポグリセミア現象を用いて一つの文章を読む人によって違う文章として読ませることができるのではないかと考え研究、制作を行っている。

制作の記録

漢字を大部分塗りつぶしても脳内で補完され読める現象とタイポグリセミア現象

上記のように文章に各現象を適用し文章を読むことができるかを検証した。

授業内で複数人に読んでもらったところ、漢字の塗りつぶしとタイポグリセミア現象を両方適用していても間違えることなく文章を読むことができることが判明した。

次に

このような文章を作成し展示を行った。その中でより多くの人に読んでもらい次のようなことが確認できた。

1、その人の普段の文章の読み方によってこの文章の読みやすさが変わる

2、漢字の中に全く読み間違いが起こらないものと高確率で様々な読み方をされるものがある

3、不自然にひらがなで書かれているところからタイポグリセミア現象に気づかれることが多い

これらの原因を探ることで理論的に複数の読ませ方が可能になると考えられるためこれら一つ一つについて検証を行っていきたい。

上記画像のように現状漢字の塗りつぶし方によって読み方にどのような変化があるのか検証中だ。

今後の展望

今回の製作は各現象が実際に機能するかの実験的な側面が強かった。そのため今後は各現象がなせ起こるのか等、原理を調べ本来の目的である1つの文章に複数の読み方を持たせる手法を探っていきたい。



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