2025 2Q 制作ノート 桑島直暖


作成日:2025.08.19

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制作のテーマ

映像を手で動かすこと、鑑賞者が楽しめることをテーマに制作を行なった。今回はTouchDesignerとLeap motionを使用してParticleを手で動かす作品を制作した。

制作の背景

「映像を手で動かせたら楽しいだろうな」という思いからこの作品の制作を始めた、TouchDesignerを使用し作品を作りたいというのは常日頃から考えており、自身が作った映像を眺めて指定したプログラム通りに動くことは楽しいのだが、どこか物足りなさを感じていた。また鑑賞者が展示会などで手や体を動かしそれに伴って映像が変化し楽しむ様子を見て、このような作品が作れないだろうかという思いが込み上げてきていた時期だった。綺麗な映像を手で動かすことができ、それを鑑賞者が楽しむことが出来たらそれでいいのではないか。それが全てだろうというのが背景である。

制作の記録,感じたこと

制作を進める中で綺麗とは何か、楽しいとは何か、手で動かす意味、を深く考えることとなった。初めは数万個のparticleが手で動くだけなので自信はなかった、しかしゼミ展、中間展での鑑賞者の反応を見る中で制作してよかったなと思える出来事や意見をいただく事が出来た。「楽しい、綺麗、ずっと見ていられる、これは凄い!」などの意見を頂けたことでコンセプト通りの目標は達成できたと感じている。また達成する上で展示方法的にもセンサーの説明をせずとも作品を楽しんで頂ける姿を確認することが出来たので及第点はクリアしたのでは無いかと思われる。

今後の展望

頂いたご意見の中で、一番印象的なのは「10年前なら凄かった」という意見である。確かにこの作品には新規性に欠ける、またその新規性を凌駕するビジュアルや操作性も伴っていない。TouchDesignerではできていない、TouchDesignerでしか出来ないことの実現が必要だと感じた。それを実現する為にも引き続きsurveyをしつつ素直に作品の制作をしていきたい。



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