20251Q 制作ノート 鵜山ひなた


作成日:2025.06.16

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背景

卒業制作に向けて、研究計画書の作成。
また、擬音語と似た領域にあるものとして、「聞きなし」について考えた。

制作テーマ

1Qでは、それまで扱っていた擬音語に似ているものとして、「聞きなし」について考えた。
どのような聞こえ方が考えられるか、それに対して納得感が生まれるかなどを考える中で、自分の聞こえ方に関西弁が多いことに気づいた。そこで、聞きなしに対する納得感には本人が生きてきた環境や経験が関係しているのではないかと考えた。
聞きなし:ウグイスの鳴き声として有名な「法法華経」のように、鳥の囀りなどを単語に当てはめたもの。

制作

① 鶯の聞きなしを新たに作ってみる

ウグイスの聞きなしを新たに考えてみた。
また音とともに流すことで、イントネーションも含めて納得できる瞬間を探る。

・「いやー困る」に納得した人がいた
・「市役所」の納得感について意見が分かれた
・意外性が一つポイントになるかもしれない

② その他の鳴き声についても聞きなしてみる

【キジバト】
・ライブ行っとこう
・データ消えた
・財布みっけた
・あんたやったな

【ホトトギス】
・ちょっと食べてん
・ちょっと待てや
・結構ええやん
・ヒポポタマス!

【ウグイス】
・市役所
・いやー困る
・もう駄目やん
・もう食べた(関西弁の影響?)
・そりゃーいかん
・じゃあ行こか
・to become

【シジュウカラ】
・なんで、食べてもーたん?
・そんで?オチなんなん?
・たらこ?ちょっとなんかちゃう?

・その他、ガビチョウとミソサザイの鳴き声が話し声に聞こえると感じた。
・関西弁抑揚が鳥の鳴き声(抑揚がある)とマッチ?
 →標準語とのイントネーションの違い
・言葉のイントネーションの特徴
・ホトトギスに関西っぽさがあるのではないか
・シジュウカラが面白いと感じた人がいた。

今後の展望

今回、研究計画書と同時進行していたこともあり、研究から逸れないことを第一に考えてしまってこぢんまりとした制作内容になってしまった。
今期では、どのような聞きなしに納得感が生まれるのかについて調査をするような方向性になってしまっていたが、それよりも面白いアウトプットについてもっとしっかり検討し、作品としての完成度を上げていきたいと感じた。
今後は、研究という基盤の上でどのように面白い作品を作れるかについて考え、聞きなしやオノマトペについて考察を進めつつ制作をしていきたい。



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