
不思議な大岩と共に、歴史と神秘が交わり、西陣の魅力を語り継ぐ聖地
奇石の守護神、岩上神社の不思議なる物語 西陣の石畳に彩られた小道に佇む岩上神社は、授乳と子育ての守護神として、地元の人々に親しまれています。この神社には不思議な歴史と神秘が息づき、大岩が語り部となっている。 岩上神社の歴史は、堀川二条近くから始まります。霊石として知られたその岩は、二条城築城の際に六角辺りに移され、やがて中和門院の庭の美しい池の畔に移された。しかし、その池からは夜な夜な啜り泣く声が聞こえ、見知らぬ子どもの姿が泣きベソをかいているという不可解な出来事が続発。中和門院は大岩を元の場所に戻したいと願いましたが、どこに帰すべきか分からないという難題に直面した。真言宗蓮乗院の僧侶がその難題を受け、大岩を引き受け、現在の地に遷して祀ることとなった。怪異はピタリと止み、「有乳山岩神寺」として新たな時代を迎えた。授乳と子育てに御利益があると信じられ、女性の参拝者が絶えなくなった。 大岩の祀られた覆屋の中には、しめ縄をかけられた大石が鎮座している。石の大きさは直径が約1mほど、高さは2m足らずといわれている。その名の通り、石というよりも岩のような存在である。 江戸時代末期には、この大岩を祀る岩神寺の近くで、妖怪が子どもの姿に変装して町中に出没した。しかし、町衆が岩神寺に安全を祈願すると、妖怪は姿を見せなくなったという伝説も残っている。岩神寺の荒廃を考えると、大岩が町衆の関心を引くために子どもの姿に変じた可能性もあるかもしれない。 寺が荒廃する中、治維新の時代になり岩上寺は廃寺となった。しかし、大正年間に岩上神社として再び祀られ、今もなお「岩上さん」として、西陣の町と人々を見守り続けている。岩上神社は、不思議な大岩と共に、歴史と神秘が交わり、西陣の魅力を語り継ぐ貴重な存在となっている。
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