上千本商店街

 上千本商店街は日本の京都市右京区に位置し、長い歴史を持つ伝統的な商店街です。
その起源は20世紀初頭に遡ります。当時、鉄道や電車の建設に伴いこの地域は徐々に発展し、商業の中心地となりました。
 上千本商店街の繁栄期は昭和初期(1920~30年代)で、この時期には多くの小売店が立ち並び、日用品や食品、その他の商品の需要を満たしていました。商店街の店の多くは家族経営で何世代にもわたって受け継がれ、地域社会の温かみと人情味が感じられました。
 戦後の日本の高度経済成長期には、上千本商店街もまた輝かしい時期を迎え、多くの顧客を引きつけました。しかし、ショッピングモールや大型スーパーマーケットの台頭に伴い、伝統的な商店街は厳しい挑戦に直面しました。ですが、今でも上千本商店街は独自の魅力を保っています。

今回、上千本商店街のいくつかの店の店主さんにインタビューしました。


         寿し 魚藤

寿し魚藤は、創業約57年。
現在はスーパーやコンビニに押され、かつてのような賑わいを失ってしまいました。かつては通りが歩けないほど人が多く集まっていたものの、今では通りを歩く人も少なくなり、ウィンドウに並べる商品も無い状態です。
 以前は市場として非常に活気があり、京都で5番目に忙しい商店街でした。
鯖一匹の値段が千円することからも、物価の変動とともに商店街の変化を感じることができます。
 商店街が最も賑わっていた頃、1クラス55人の生徒が18クラスもあったという話も、当時の人口の多さと活気を象徴しています。現在では、少子化や人口減少の影響もあり、商店街の賑わいが失われてしまいました。


    ザ・ファイン クリーニング

店主のアオジマさんは地元民ではなく、結婚してから西陣に移住しました。
創業約37年目

”一番忙しい時期は、ご飯も食べる暇がないぐらいの程度でした。”
                      ーーアオジマさん


   つる幸

昭和一桁の頃に創業し、現在約90年の歴史を持つ「つる幸」
この店主さんは現在3代目。
商店街の店舗数は減少しており、かつてのような大きな魅力を感じにくくなっています。アーケードが残っていることが唯一の特徴として挙げられますが、品揃えが乏しい状況です。
西陣の魅力については、住みやすさが強調されています。この地域はバスしか交通手段がありませんが、バスと車があれば十分に生活が可能です。碁盤の目のような街並みは通りやすく、覚えやすい特徴を持ち、静かな環境が住みやすさをさらに高めています。観光客が少ないため、落ち着いた生活が送れることも魅力の一つです。


    大福餅

100年以上続いている古いお菓子屋さん
店は以前はもっと南のところにありましたが、この上千本商店街に移住することも30年以上でした。

*季節によって並べて売るお菓子が違います。

“このような証紙を集めるのは、以前40店舗ありましたが、今は5店舗しかありません。”
                          ーー店主さん

果物屋さんのつる幸も、証紙を集められる店の中に一つです。


万徳

現在の店主で10代目となる万徳。
創業以来ずっと同じ場所で営業を続けています。昔は12月になると通りが歩けないほどの人出があり、昔からの常連客が多く訪れます。
しかし、現在では多くの店が閉まっており、商店街全体の活気が失われてると感じられました。

“私が最後の代だよ。”
          ーー店主さん

-店主さんでも覚えていない人がかいた町の風景画。

上千本商店街のいくつかの店の店主さんの話を聞いて、過去の繁栄を懐かしみつつも、未来への希望を失わない姿勢は、変化の激しい現代において、地域の在り方を考える上で貴重な示唆を与えてくれました。



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