喫茶店には、そこだけ時間の流れがゆっくりになったような、ゆったりとした特有の雰囲気があります。
この記事では、そんな時間や空間を演出する上で重要なポイントとなる音楽に着目。
私たち「喫茶ユヌパージュ」が送る、「喫茶店」がテーマのプレイリストをご紹介します。喫茶店で聴きたい曲、雰囲気が喫茶店に似合う曲、「喫茶店」というワードが登場する曲、などなど…。編集メンバーに、各々の基準で「喫茶店」から思いつく楽曲を選曲してもらいました。

もしも「喫茶ユヌパージュ」が実在したなら、こんな楽曲たちが皆さんをお出迎えしてくれるのかもしれないですね。 


never young beach 「あまり行かない喫茶店で」

曲名に喫茶店が入っているからすぐにこの曲を思い出した。ミュージックビデオも喫茶店メインに撮影されていて、ネバヤン独特の夏らしい爽やかな空気感を感じる一曲。
シンプルに、私が大好きな曲。

ラッキーオールドサン「すずらん通り」

昔っぽいゆったりとした雰囲気が、とても喫茶店の雰囲気にマッチすると思った。このジャケ写からも感じるレトロさがとても魅力的。

カネコアヤノ「燦々

前奏のポロンポロンしている感じが、喫茶店ぽくてだいすき。カネコアヤノの声は、唯一無二。
私はこんな曲を聴きながら、静かに編み物してたい🧶

Vaundy「まぶた」

あまり聞いたことはないのだけど、ミュージックビデオで、女性が喫茶店の中でずぶ濡れで座っているシーンが、とても印象的だったから選曲。


EVISBEATS「いい時間

ゆったりとした時間の流れる、素敵な空間を提供してくれるのが喫茶店だと思うから、喫茶店で過ごす時間は、まさに「いい時間」だとおもう。


(選曲:あびー)


R Sound Design「flos」

軽やかなピアノと影のある歌詞の対比が美しく、透明感溢れる曲。
コーヒーと共に午前中に聴きたくなる。

 
相対性理論「辰巳探偵」 

全体も通してアジアンな雰囲気で、歌詞の言葉遊びも相まって不思議な雰囲気を纏った曲。あまり大きく曲が展開せず単調なので、喫茶店のBGMとしてお店の中に溶け込めそう。

つじあやの「風になる

優しい声と懐かしさを感じるメロディで温かな気持ちになれる曲。
お昼にケーキを食べながら聴きたくなる。


(選曲:はるる)


ラブリーサマーちゃん「月の光り方」

夜の喫茶店で〆に聴きたい一曲。帰り道に聴くと「良い一日だったな」と喫茶店で過ごした充実した時間を噛み締められる。

ヤユヨ「ユー!」

天気の良い昼間の休日ムードにぴったりな曲で、喫茶店でクリームソーダを飲みながらぽけーっと聴きたい。

さとうもか「いちごちゃん」

軽快なリズムで喫茶店での気分を盛り上げてくれる。喫茶店で本を読みつつ、聴きたい一曲。

帝国喫茶「貴方日和」

喫茶店プレイリストと聞いて、一番に思いついた曲。どんな時期の喫茶店にもぴったりで、絶対外せない。


(選曲:みちゃん)



帝国喫茶「貴方日和」

MVもアーティストも今回のテーマにぴったりだと思い選曲しました。MVでは喫茶店の店員さんに恋する青年の様子が描かれていて、微笑ましい気持ちにさせてくれます。


Dixie Flatline「シュガーバイン」

歌詞にある「アフリカのコーヒー」を飲みながら聴いてみたいなと思ったので選びました。
別れの歌でありながら、元気をくれるような明るい曲調なのが推しポイント。


ヨルシカ「詩書きとコーヒー」

題名にコーヒーが入っているので選曲しました。ヨルシカの楽曲の物語を踏まえて聴くと、胸がぎゅっとなる歌詞が詰め込まれています。コーヒーを片手に、この歌の世界のことを考えたいです。


ヨルシカ「雨とカプチーノ」

前述「詩書きとコーヒー」と対になる曲なので選曲しました。ぜひ歌詞を照らし合わせながら一緒に聴いてほしいです。サビの転調で曲と雰囲気がガラッと変わるところが好きです。

(選曲:あいちん)


Peggy Lee「Black Coffee」

ザ・ディラン II「プカプカ(みなみの不演不唱)」

ハンバートハンバート「待ちあわせ」

喫茶店といえばコーヒー、コーヒーと言えばタバコ、プカプカといえばハンバートハンバート。
ハンバートハンバートといえば待ち合わせ、待ち合わせといえば喫茶店

(選曲:お手伝いさん)



N.Flying「Autumn Dream」

韓国のバンドの楽曲なのですが、何か特定のモチーフを据えて恋模様を描くのが上手いんです…。かわいらしい恋心を表した曲から切ない別れを歌った曲まで魅力的な楽曲が多いため、どの曲がいいか悩みに悩んだのですが、せっかくなので「Autumn」と名のつくこの楽曲をチョイスしました。
秋の夢には「終わり」や「区切り」の意味があるそう。目を閉じて忘れられない君に想いをはせてみても届くことはなく、戻ってくるはずのない君が目の前に現れたと思ったら、つかむ前に一人冷たい布団の中で夢から目覚める。この楽曲では秋の夢になぞらえて、別れた後も君を探してしまう切なさや寂しさを描いています。
この頃段々と冷え込んできた夜に、コーヒーを飲みながら物思いに耽ってしまうような一曲です。


Eve「バウムクーヘンエンド」

喫茶店にかわいらしいお菓子のイメージがあったので、この楽曲をチョイスしました。(実際バウムクーヘンを置いている喫茶店は珍しいと思いますが…)
バウムクーヘンのように、自分の頭の中でぐるぐると思考を巡らせているような歌詞が特徴的な楽曲。一曲を通して終始うっすらネガティブな言葉が並んでいますが、そんな堂々巡りの思考さえヘビーに感じさせない、軽やかなサウンドが魅力です。


ポリスピカデリー「ルーマー」

英語の歌を歌うことに特化したボーカロイドが、英語を発音する要領で日本語詞を歌っている、というのが特徴の楽曲。聴き馴染みのない、「発音のいい日本語」とでもいいましょうか…これが妙に心地よくて、ゆるくてどこか気だるいような雰囲気を作り出しています。
スローテンポながらも、ボーカルの跳ねるようなリズムやサウンドが軽やかで、コーヒー片手に散歩なんかがしたくなります。


TWICE「Turtle」

TWICEというとキラキラしたチャーミングで楽しい曲のイメージが強いと思いますが、それだけではないんです。アルバムの中には、落ち着いたスローテンポの柔らかい楽曲もたくさん。この曲は、「君よりも私の方が好きの気持ちが大きくなってしまう」という女の子の目線で、2人の関係をうさぎとかめに例えて描いています。
「少し遅れたからってなに? 私はこうして待ってるから」なんてかっこいいことも言っている反面、「風船みたいに大きくなる気持ちが割れてしまわないかしら」と、かわいらしい心配もしてしまう恋心が、どこかくすぐったい。喫茶店の穏やかで柔らかい雰囲気に似合うと思います。


春野「Paris feat. YELLOW黃宣」

歌詞に喫茶店やコーヒーが出てくる訳でもなく、何ならジャケットはワインボトルなのですが、ゆったりとした雰囲気が好きすぎる。個人的に男性が歌う女性口調の歌詞が好きだというのもあり、選曲しました。歌詞の所々に英語が用いられていて、中盤ではゲストボーカルによる中国語の歌詞も登場しますが、日本語と他言語とがシームレスに繋がっていてスッと耳に入ってくる。一旦何を歌っているのかは置いておいて、歌詞の語感やサウンドなどが作り出す楽曲の雰囲気を全力で楽しんで見てほしい。その後歌詞と照らし合わせて、改めて解像度を上げていく楽しみ方ができる一曲です。
リリックビデオも可愛らしくておすすめです。

(選曲:ひなちゃん)


 全23曲をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
終盤は私の選曲したものを少々長ったらしく紹介させていただいたので、読むのが嫌になっていないといいのですが…(笑)
読んでみて気になった楽曲は、是非聴いてみてください。

 喫茶ユヌパージュのCONCEPTページにも自分たちで書いちゃうほどには「趣味も感性もバラバラ」なことを自覚しているつもりだったのですが、このプレイリストを作成する過程の中で、本当に好みがバラバラというか、普段聴くジャンルや知っている音楽から違うんだな〜ということを改めて感じました。そんな中でも複数人から挙がった曲があったり、自分と同じジャンルを取り上げている人を見つけて「おっ?」と思うことがあったりするのもおもしろかったです。私自身も、「わかる、それいいよね〜」と心の中で思いながらこの記事を書いていたりします。誰かと好みを共有するという経験を久しぶりにガッツリしたので、少し恥ずかしさがありつつもとても新鮮でした。

 このプレイリストで新たな楽曲との出会いが生まれたり、読んでくださっている皆さんが私たちに親近感を覚えてくださったりしたら嬉しいです。喫茶店のようにあたたかく、一息つける存在になれたら…なんて。(上手いこと言えてないですね)