高校を卒業してからのこの2年半、私は毎月のように髪色が変わっている。赤やピンク、青にラベンダー。Instagramで可愛い髪色の写真を見つけては、カラーチェンジを繰り返し、担当してくださっている美容師さんを困らせているのだ。

あまり派手な髪色にしたことがない人は、美容師さんが困り果ててしまう理由がわからないと思う。「ブリーチ」という言葉を聞いたことがあるだろうか?「ブリーチ」をすると、地毛の色が抜けて金髪になる。

赤やピンクは色の残留が激しいカラーで、一度染めるだけで髪の毛に色が残ってしまう。淡いピンクだと1週間ほどですぐに色落ちしてしまい、金髪まで明るくなってしまうが、綺麗に色落ちして金髪になってしまえば次の色が入りやすい。

濃いピンクに染めてしまうと、色落ちはピンクが残留してオレンジのようになってしまうので、次回のカラーはその残留したカラーよりも暗いものにするか、もう一度ブリーチを重ねて金髪にするかの二択となる。

ブリーチは髪の毛に大ダメージを与えるため、繰り返すとどんどんギシギシに傷んでいく。だいたい3回、4回ほどで、ブリーチなしで染めることができるカラーにする人が多いのだが、なんと私は12回以上もブリーチを重ねてしまっているのだ。つまり、常に次のカラーを意識して染めることが鉄則なのである。

ここで、私のお気に入りの髪色を振り返ってみたいと思う。

まずは3月に高校卒業して、数時間後に染めた念願のコーラルピンク。地毛の黒髪からこんなに可愛いピンクに変われるなんて、、と感動したのを覚えている。



大学入学を迎えてからはラベンダー、ピンクブラウン、青、ビビットピンクと次々に色が変わり、秋頃にはミルクティーに!

幼少期から黒髪ロングヘアだったのもあり、金髪ボブへの憧れが強かった。念願の金髪ボブ、お友達にたくさん褒めてもらえたのでお気に入り♡




その後はグレージュ、ラベンダーベージュ、ピンクブラウン、赤、コーラルピンクを繰り返しながら、ハイトーンに戻るという大工事をしたこともあった。


そして、一番のお気に入りはラベンダーピンク!室内でも屋外でも可愛いラベンダーピンクは、色落ちの過程も綺麗で、顔色も明るく見せてくれるのでおすすめ。



そんな私の髪色はなんと今月、黒になった。

きっかけは黒髪ロングが恋しくなってしまったのと、美容室に通う時間が確保できないほど忙しくなってしまったこと。実はブリーチとカラーをするのに5時間以上かかる場合もあるため、美容室に行けないとあっという間にプリンになってしまうのだ。「プリン」というのは、色落ちして金髪になった状態で、髪が伸びてしまい地毛の黒が目立ってしまうことのことを指し、まさに「プリン」のような髪色になる。ハイトーンは染めたての良い状態を保つことがかなり大変だった。

大学には私の黒髪姿を見たことない友達ばかりで、驚かれることや気づかれないことが多く、なんだか別人になったような気持ちになる。私自身も久しぶりの黒髪姿に見慣れず、懐かしい高校時代の自分の姿を思い出して、鏡を見るたびつい笑ってしまう。

私の気分に合わせてころころ変わっていく髪色。お気に入りのカラーも毎日少しずつ色が落ちるが、その過程さえもわくわくする。そんなところも自分らしいなと思ったりする。