私がK-POPアイドルを知ったのは、小学生の頃に学校内で流行っていたKARAや少女時代だった。もっと幼い頃から日本のアイドルが大好きだった私はどハマりして、歌詞カードを書いて友達と歌ったり、通っていたダンス教室で踊ったりしていた記憶がある。しかし、K-POPでは韓国語や英語の歌詞が多く、歌詞を口ずさむことや意図を理解することができなかったことが、私がその後K-POPにハマることがなかった理由だと思う。

高校時代、学年の大半がK-POPアイドルに夢中になっていた頃、私は変わらず日本のアイドルを応援していた。現実の男の子には興味がないほど、アイドルが大好きな子が集まるような女子校だったので、各教室の大きなモニターには常に誰かしらの推しの映像が流れ、みんなでそれぞれの推しを褒め合うような会が開催されていた。そんな高校時代のクラスメートのおかげで、日本のアイドルのようなふわふわパニエのふりふり衣装が宇宙一可愛いと思っていた私は、K-POPアイドルのヘルシーな衣装を知り、衝撃を受けた。そんなK-POPアイドルを少しだけ知っている微妙な立場から、日本のアイドルでは見かけないK-POPアイドルらしい可愛い衣装(私の好み全振り♡)をピックアップする。

Billlie「GingaMingaYo(the strange world)」

1つめは、韓国の音楽番組『Music Bank』で披露されたBilllieの「GingaMingaYo(the strange world)」の衣装。日本のアイドルは、メンバーカラーの衣装以外で“黄色”を身につけることが比較的少ない。(パッと思いつくのも=LOVEの「ウィークエンドシトロン」くらい)黄色と黒のギンガムチェックの衣装に、シルバーアクセサリーのアクセントはパンクっぽいかっこよさがあり、巻き下ろしやくまさんおだんご、ツインテールなどのヘアメイクは可愛いく、どちらも持ち合わせる最強のスタイリング、まさに“ガールクラッシュ”! 個人的にはミニ丈×ロングブーツのスタイリングが大好きなので、踊りにくいロングブーツでのキレキレなダンスパフォーマンスにかなり痺れる。

IVE「ELEVEN-japanese ver.-」

2つめは、IVEの「ELEVEN-japanese ver.-」のMV衣装。儚さを感じさせるふんわりとしたシフォン素材やチュール素材、フリルがあしらわれたピンクとホワイトのドレスが主役のバレエコアなスタイリング。なかでも首周りのフリルが目を惹くパフスリーブに、長いチュールを纏ったミニスカート、ピンクのリボンできゅっと結んだポニーテールのイソちゃん(教えてもらった)のスタイリングは私の好みど真ん中で、一瞬で心を掴まれた。スカートの裾まで踊っていて、うっとりする。

LE SSERAFIM「Perfect Night」

3つめは、LE SSERAFIMの「Perfect Night」のMV衣装。ピンクと黒のシンプルでタイトなデザインにリボンがデコレーションされた現代のガーリースタイルで、アップヘアとの相性抜群。1つめと2つめにも共通するが、K-POPアイドルの衣装の魅力は、一人一人衣装のデザインやヘアスタイルが違うのにスタイリングに統一感があることだと思う。最近では日本のアイドルでも、そういったデザインが取り入れられるようになったが、アイドルそれぞれの骨格に合わせた“その子だけが似合うデザイン”はK-POP特有だと思う。少しのひらひら揺れる要素と細めリボンのヘルシーさがガーリーすぎず、K-POPのダンスのかっこよさにマッチし、見応えのあるパフォーマンスを後押ししているのではないだろうか。

日本のアイドルとK-POPアイドル、それぞれの衣装のこだわりやスタイリングの特徴に注目してみることを、K-POPの楽しみ方の一つとしておすすめしたい。