料理。それはあったかくて心がほんわかほぐれていくもの。友達と居酒屋でわいわい飲み食いしたり、家族と囲むほっこりした食卓は幸せな気持ちになったりしますよね。でも、何も料理の幸せさを感じ取れるのは食べ物だけではないはずです。映画や音楽、アート、ファッションといった芸術作品からも料理をテーマにしたものは沢山存在します。今回はその中でも音楽にスポットライトを当て、料理の雰囲気を感じる楽曲をピックアップ! 歌詞に料理名が出てくるものから、メロディが料理に関係していると思ったものを選んでみました。皆さんのお口に合うでしょうか。では、召し上がれ! 

米津玄師「クランベリーとパンケーキ」

 楽曲名にクランベリー、パンケーキと出てくるので、一番初めに思い浮かんだ楽曲。お酒で酔っ払った時のようなふわふわとした独特の空気感と、ヒューといった外の冷たさ感じる風切り音。サビのトンチキな擬音はつい口に出して歌ってしまいたくなります。楽しい気持ちにもさせてくれるのに、何故かうとうとと眠たくなってしまうようなそんな気持ちにもなる不思議な一曲。

「やがて熱さにも耐えかねて 嗚呼君は吐き出した」

浦島坂田船「Recipe」

 まさに王道恋愛ソング! まっすぐな恋心を歌った歌詞は聴いていて少し恥ずかしい気持ちになってしまいますが、それを忘れてしまうくらい爽やかに歌い上げています。ドーナツ、エクレア、クッキーと沢山のお菓子がメロディから飛び出す歌詞は、ついつい作ろうかなという気持ちにさせられます。レンジのチン!という聞き慣れた音が随所に効果音として加わっているのも聴いていて楽しくなります! 

「君の”いただきます”で僕は満たされていく 計量カップじゃ測れないキモチ」

After the Rain「チョコレイトと秘密のレシピ」

 包丁で切る音や、炭酸をグラスに注ぐこぽこぽとした音が聴いていて楽しい! 耳元で跳ねるように動くピアノは、恋をしてつい心踊ってしまう気持ちを表しているよう。まふまふの砂糖菓子のような甘い声と、そらるの柔らかく包み込むような声のハーモニーもたまりません。

「こんな幸せごとミルクに溶かせば 軽いビターでちょうどいい」

 さて、私の趣味全開で楽曲を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?頭の中に思い浮かんだ楽曲の中から選別してくのは、レストランのメニューから料理を選ぶような、そんな既視感を感じました。ご飯系というよりも、お菓子を題材にした楽曲を無意識に多く選んでしまったのは、私の好きがそっちに傾いているからかもしれません。
 この記事の最後には、編集メンバーとお手伝いさんにも料理といえばこれ! という、とっておきを楽曲選んでもらいました。選んだ基準も同様に、歌詞、メロディとさまざま。私たち編集メンバーの趣味や趣向がバラバラなのは知ってのことでしたが、選曲にこうもみんならしい色が出るとは! と驚きでした。ぜひ、最後のひとくちまで残さず食べていってください!  


みちゃん
SHISHAMO「明日の夜は何が食べたい?」

誰かのために料理するのって素敵! 「一緒に煮込んで食べちゃうしかないね」がすきな歌詞です。

あびー
コレサワ「君とインドカレー」

この曲を初めて見つけた時は、曲名を見て「なにこれ。どんな曲?」って思いました。インドカレーという通り、インドを彷彿とさせるような楽器が使われていたり、コレサワ独特の女の子のかわいらしさが歌われていて、とてもかわいい曲です。

ひなちゃん
Stray Kids「God’s Menu」

K-POPで料理といえば、これしか思いつかなかった。「はい、お客様」「いらっしゃいませ」から始まる歌詞と、料理の工程をイメージしたキャッチーな振り付けが印象に残ること間違いなし。

お手伝いさん
King Curtis(1971)「Menphis Soul Stew」

今日のおすすめ、メンフィス・ソウル・シチュー
当店人気の品なので、なかになにが入っているかよく訊かれるんです
なので、今日はレシピを紹介しちゃいます
まずは1/2カップのベースを入れます
そしたらお次は 背脂たっぷりのドラムス
今度は小さじ4杯のメンフィス風ギターを、熱々で
こりゃ絶対美味しいね
それから、オルガンをひとつまみ
次にラッパを1パイント
これを火にかけ、沸騰するのを待ちましょう
そうそう、そうそう、それくらい
そしたら中身をよく混ぜましょう