早いもので2023年もラストスパート。ついこの前まで半袖を着ていたのに、もう12月の下旬で驚きを隠せない。思い返すと今年もたくさんの音楽に触れ、その沼にはまってきた。今回はそんな私の2023個人的ベストソング3選を紹介する。
◆Oisa / ばってん少女隊
まず1つ目は「Oisa/ばってん少女隊」だ。Apple Musicの履歴によると、私は2023年最もこの曲を再生したらしい。私はこの結果を見たとき、まあそりゃそうだろうなと思わず声に出してしまった。今年はこの曲を狂ったように何度も何度もリピート再生していたからだ。しかし自分でも驚いたのが、2位の曲の4倍もの時間をこの曲を聴いて過ごしていたみたいなのだ。その数なんと1551分。時間でいうと25.85時間なので、日数で計算すると丸一日以上この曲を聴いていたことになる。さらに私はAppleMusicだけでなくYouTubeでもMVをかなり再生した記憶があるので、ここから10時間ほど増えた計算であってもおかしくないというのが怖い。私は一度ハマった曲を飽きるまで繰り返し聴くタイプではあるが、これほど飽きなかったのは初めてかもしれない。この曲は同じパートの繰り返しでできているような曲で、歌詞の半分くらいは「オイサオイサ……」と歌っているので最初は訳がわからないかもしれないが、気がついた頃にはもうこの不思議な世界観の虜になっている。とびっきりの沼曲だ。リリースが2023年ではないのにこの曲にハマってしまったのも、ある日いきなり「そういえばあのオイサオイサ言ってる曲って何だっけ」とフレーズを思い出しGoogle検索してしまったのがきっかけである。オイサの中毒性たるや。
◆ナイトルーティーン feat. suis from ヨルシカ / キタニタツヤ
次に2つ目は「ナイトルーティーン feat. suis from ヨルシカ/キタニタツヤ」だ。この楽曲は今年の6月にリリースされたキタニタツヤとボーカリストのコラボEPに収録されているもので、ヨルシカのsuisが歌唱を務めている。私はこの曲を、独りの夜に襲う別れの喪失感を歌っていると推測している。歌詞の中に擬音語たくさん登場するのだが、これが柔らかな歌声を持つsuisと相性ぴったりなのだ。私はヨルシカが始動したときから楽曲を聴き続けているため、情報が解禁された際は「私徳コラボすぎるでしょ……!」と、とてつもなく嬉しかったのを覚えている。つい先日、キタニタツヤによるセルフカバーが公開されたのだが、想像以上の破壊力だった。キタニタツヤがウィスパーボイス全開でこんなにも優しく包み込むように歌い上げるのはかなり珍しい。聴いていると寂しさで胸がぎゅっと締め付けられるような感覚になる。2017年に発表された「記憶の水槽」を初めて耳にしたときと似た感情である。自分の身に何かあった訳でもないのに、私も大切な存在を失ったような錯覚に陥る。両者とも違った魅力があるので、ぜひどちらも聴いてみてほしい。
話は脱線してしまうのだが、キタニタツヤが来年日本武道館でライブをすることが、つい先日発表された。今年最後にして最大のビッグニュースにもうワクワクが止まらない。見届けるまで絶対生きてやるんだからな。
◆サイクロンライフ / iLIFE!
そして3つ目は「サイクロンライフ/iLIFE!」だ。私にはオーディションから数年間密かに応援していたアイドルがいたのだが、そのグループが解散してから行方が分からなくなってしまった。もうアイドルはしないのかなと諦めていたが、なんと今年その人がiLifeの新メンバーとして加入したのだ。今回紹介しているサイクロンライフはiLifeが新体制になって初めてリリースする曲で、もちろんその人も歌唱参加している。真っ直ぐ前に突き進むような曲で、朝聴くと元気が出て1日頑張れそうな気がしてくる。彼女のパートの中に、1番サビ前の「あ~どうにかなっちゃいそうで」と2番の「そんでウインクKO!」という台詞があるのだが、その声がもう本当に可愛くて、聴いているこっちがどうにかなりそうだ。全く。理想のアイドルすぎる。パワフルな振り付けのダンスも見どころで、思わず真似したくなる。
また、ベストソングと少し異なるが、個人的にぶち上がった曲がこの前リリースされたので紹介する。「SUPER IDOL/SKY-HI×Nissy」だ。先日開催された「D.U.N.K. Showcase in KYOCERA DOME OSAKA」で初披露したパフォーマンスの様子を、歌番組の「ベストアーティスト」にて生中継していた。SKY-HIとNissyは元々AAAで共に活動していたが、現在はグループが活動休止し、共演する機会もなかった。私は小学生のときからAAAのファンで青春を捧げてきたのだが、2人がドームの花道を歩いて一緒に歌いながら踊っているのを見ると、どうしても当時のことを思い出してしまい懐かしい気持ちがブワッと蘇ってきた。たった1曲なのに観終わった後の余韻が凄まじく、同じくファンの友人に思わず連絡を入れてしまった。今は両者ともソロの活動に力を入れているので、変わらず応援していきたい。
来年は一体どんな素敵な音楽と出会えるのだろう。歳を重ねるのはあまり良い気がしないが、新しい音楽が生まれる瞬間に立ち会えると考えると、あまり悪くないかもしれない。