あっという間に、今年も残すところ1週間ほど。家族のこと、バイトのこと、サークルのこと、卒業後のこと。浮き沈みを繰り返していた毎日は上手くいかないことばかりで余裕がなく、今年はなんだか音楽を楽しむことができていなかった気がする。去年は毎月のようにライブハウスに行っては体で音楽を楽しんでいたというのに、今年は2月にHAZEのツアーに行ったきり。移動中ですら、あまり音楽を聴くことがなかった。そんな2023年、私が唯一何ヶ月もリピートして聞いていたんじゃないかなと思うベストスリーをご紹介。
REIRIE「Rabbits」
2023年元旦、黒宮れい&金子理江が5年ぶりに再集結することが発表され、大反響を呼んだ二人組アイドルユニットREIRIE。2015年にLADYBABYとして活動していた二人は、2018年に黒宮れいがグループを脱退して以降、アイドル界の伝説として語り継がれていた。そんな二人が再集結した2023年、最初に発表された楽曲が「Rabbits」。実話をそのまま落とし込んだような二人だけの歌詞、全く声質の違う二人の唯一無二のメロディに胸を打たれ、当時からファンだった私は涙が出るほど、この曲が愛おしい。二人の新しいスタートに乗っかって、私も2023年を突っ走ってこれたのかも。
≠ME「君はスパークル」
指原莉乃プロデュースにより、2019年にデビューした12人組アイドルグループ≠ME。3rdシングルのカップリングとして2022年公開された「君はスパークル」は、アイドルオタク目線で描かれる切ない歌詞がたまらない。名前がつけられないようなもどかしい感情をつい“憧れ”という言葉で片付けてしまうことってありますよね。1サビの最後の歌詞、“あーあ…なんかもう憧れの人だよ”はまさにその瞬間に重なってしまう。
“僕しかわからないんだから 誰も触れないで
≠ME「君はスパークル」
他人が思うよりも 深くて
思い海を泳いでる”
拗らせすぎている!だけど、誰にも言いたくない時の感情そのものだったりするんじゃないかな、と。落ち込んでどうしようもない時と頑張りたいけど心が折れそうな時の感情はすごく近いところにあって、同じ曲を聞いて立ち直れたりする。いつも私を救ってくれてありがとう、指原P〜〜〜〜!
きゅるりんってしてみて「ツインテールは20歳まで♡」
2021年デビューの5人組アイドルグループ、通称“きゅるして”。2023年10月にリリースされた「ツインテールは20歳まで♡」は、メロディを聴くとすぐにわかる…そう!アイドル界に伝説を残す清竜人の作詞作曲!聴いていて、ずっと可愛いのにどこか不安になるメロディの沼から抜け出せない。歌詞を見ずにMVを見ていると、本当にただただ可愛いだけの曲だが、実は歌詞がかなり辛辣。
“ねえ?♡覚えてる?♡
きゅるりんってしてみて「ツインテールは20歳まで♡」
まだ許せない♡
あの日の貴方の
無神経な言葉♡”
から始まるAメロ。めちゃくちゃ怒っているんです。曲名にもなっている「ツインテールは20歳まで♡」は“貴方”の大問題発言。年齢とファッションを結びつけられてしまうのは許せないし、“貴方”の言葉で私の意思が揺らぐことなんかないと強がりつつ、その言葉を根に持ち、かなり気にしてしまっているところが女の子らしさ全開の推しポイント。私のお気に入りは、“貴方には些細なことが♡ 私の世界の全てなの♡”という歌詞。全てのフレーズの終わりにハートがついた歌詞が特徴的だが、それを的確に歌いこなすきゅるちゃんも流石のアイドルだ。
薄々感じてはいたが、やっぱり私はわざと分かりづらく遠回しに放たれる日本語が好きなのかも。拗らせている日本語フェチなのかも。2024年も素敵なアイドルソングにたくさん出会えますように♡