行動力に乏しい私は映画館に行く習慣が全くなく、1年に1回行くかどうか。予告映像を見て面白そうだと思っても、その場で思うだけで映画館に足を運ぶところまでいかないんです……。
と言っても映像コンテンツを見ない訳ではなく、ドラマやアニメはそこそこ見てるんですけど。

特に私が好きなのは、ミステリーやサスペンス要素がある作品。刑事もの、探偵もの、伏線だらけで視聴者に考察させるようなものから、謎が解明されず終わるような後味悪いものまで、幅広く楽しめるタイプです。自分で推理しながら観ることも多いので、犯人の口から事件の背景や動機が語られるシーンが一番好きかも。一度自力で推理して真相をビタ当てしたことがあって、あの時は自分でもびっくりしてすごくドキドキしたのを覚えています…。引っ張るだけ引っ張って動機や真相が突拍子もないものだと、納得いかなくて文句を垂れるくらいには作品を楽しんでいます(笑)。

 今回は、2024年公開される映画の中で、私が「うわこれ自分好きそう〜」と感じた映画をピックアップしてご紹介します。基本誰かしらがお亡くなりになるという、ピンク色の可愛いWebページにはあまり似合わない内容が多いかもしれませんが、悪しからず!


『ある閉ざされた雪の山荘で』

“全員役者、全員容疑者。”
“果たしてこれは、演技か、事件か。”

公開日:2024年1月12日(金)

出演:重岡大毅、間宮祥太朗、中条あやみ、岡山天音、西野七瀬、堀田真由、戸塚純貴、森川葵

役者7人が集められ、4日間の合宿で行われる新作舞台の主役をかけた最終オーディション。その内容は、「大雪で閉ざされた山荘」という設定で起こる連続殺人事件を演じるというもの。しかしオーディションの最中、出口のない密室で次々とメンバーが消えていく。これは芝居なのか、本当の連続殺人なのか?

原作は東野圭吾の長編小説で、登場人物全員が役者という設定のミステリー作品です。その複雑なトリックや演出から「映像化は不可能」と言われていた作品が、今回初めて映像化されます。

観ている私たちからすると、映画というフィクションの中でさらに芝居が繰り広げられ、フィクションが描かれるという複雑な構造。どこまでが演技でどこからが登場人物の“素”なのか、注意深く観ているうちに世界観に引き込まれそう…。公式サイトの「“謎解き”の枠を超えた驚愕の結末」という文言も期待が高まるポイント。原作が有名な本格ミステリーということもあり、良い意味で裏切られそうな予感に期待が高まります。一視聴者には推測できないような巧妙な伏線とか、怒涛の伏線回収にニヤニヤしてしまうタイプなので、推理があっていても犯人に辿り着けなくても楽しめそう!


『変な家』

“あなたには、この間取りの異常さがわかりますか?”

公開日:2024年3月15日(金)

出演:間宮祥太朗、佐藤二郎、川栄李奈

(計らずも間宮祥太朗さん出演作品が続くという…)

ウェブライターの雨穴が手がけた総再生回数1500万回超えのYouTubeの動画と、その動画をベースにしたミステリー小説が原作。

タイトルを見た時に真っ先に出てきたのが「web広告でよく見る漫画」なんですが、その印象が強いのは、私だけではないはず……(笑)。
雨穴さんと映画の元となった動画の存在も知っていたのですが、雨穴さんのビジュアルに夢に出てきそうな要素を感じて1人で見ると少し後悔しそうで視聴を見送っていたんですよね。

ホラーは好きではないので、さながらホラー映画のようなキャッチコピーや予告映像の不穏さに少々ビビりつつ、公式サイトの背景のショッキングピンクに「でも多分これは大丈夫なやつだ」という謎の確信を得たりしています。
人間の異常性というか、奥底に潜む本性がじわじわ恐怖を煽ってくる、「世の中人間が1番怖いんだよ…」みたいなタイプも大好物なので、興味をそそられます。


『ラストマイル』

“ある日、届いた荷物は爆弾だった――”

公開日:2024年夏

出演:満島ひかり、岡田将生 ほか

「不自然死救命研究所」、「機動捜査隊」に次ぐ三作目の舞台は「巨大ショッピングサイト」。「ブラックフライデー」の前夜にショッピングサイトの関東センターから配送された段ボール箱が爆発する事件が発生し、それが連続爆破事件へと発展していく。

人気を博したドラマである、法医学ミステリー「アンナチュラル」、刑事ドラマ「MIU404」とリンクする世界線で描かれた作品。(「シェアード・ユニバース」というそう)
「アンナチュラル」は放送当時観ていて好きなドラマだったので、作品同士がどう繋がっているのかも楽しみなところです。

流通を「現代社会の生命線」「世界に張り巡らされた血管」とし、それを止めることはできない、止めてはならないということを的確に表す文章に惹かれました。ネットや流通システムという身近なテーマと規模感の大きなストーリー。あらすじを読んだ限りでは犯人も動機も予想する余地がなく、巻き起こる展開をハラハラドキドキしながら楽しみたい! スケールも大きく爆発という派手な演出も登場するので、スクリーン映えしそうな映画です。


紹介した中には、新年早々公開される映画も!公開される頃には年末年始休暇が明けて授業が始まってしまうので、時間を作って見に行かなければいけなくなってしまいますが、そろそろ1人映画館デビューもしてみたいところです。
いいかげん、新しいコンテンツに手を出す時に腰が重くなって後回しにしてしまうのをやめたい…。映画館じゃなく家でもいい、何なら映画じゃなくてもいいけど、2024年は作品に触れる機会そのものを増やして、自分の中の引き出しを充実させていきたい気持ちです。

2024年、私は果たしていくつの作品を見るのか、何回映画館に行くことができるのか───