突然ですが、みなさんは「声」というものに注目したことはありますか? 私は注目しまくりで、歌詞の内容とかよりも「声」に耳がいってしまいます。私のこの習性は、音楽に限った話じゃなくて、普段の会話とかでもなんですけど(笑)「声」はその人だけのもの。その人にしかない唯一無二のものだと思うんです。その、隠すことも、誤魔化すこともできないそれにとても魅力を感じます。
今回はそんな「声」にフォーカスを当てて、私が惹かれる「声」を持つアーティストと、喫茶unepageメンバーが惹かれる「声」を持つアーティストをたくさん紹介します-`♡´-
みなさんが心惹かれる「声」と出逢うきっかけになりますように…!
まず、紹介したいのは中村佳穂ちゃん! 実は、私たちの通う京都精華大学出身の先輩なんです。「竜とそばかすの姫」で声優を務めたことで話題にもなりました。
佳穂ちゃんは、身体全部、自分自身全部が楽器のようで、本当に心が震えます。透き通るような声から、深みのある声まで、自由自在に変幻自在に操っているように感じるんです。個人的な話になりますが、私は一度佳穂ちゃんのコンサートにコーラスとして参加しました。佳穂ちゃんの背中を見ながら、声に包まれながら、コーラスをしていたら涙が出そうなくらい、私の心に何かが直球でぶっ刺さりました。生で聞くとやっぱりもっとすごくて、私の中で忘れられない体験と瞬間になりました。音源でももちろん素敵すぎるので、気持ちよくノリたいときとか、めっちゃおすすめです✮⋆˙
羽有音ちゃんの魅力はなんといってもあのハスキーボイス!! たまに出る ”キュイン” とした声が、癖になる。TETORAの楽曲の中でも特に有名なのは「今日くらいは」。
私が初めてTETORAを聞いたのもこの曲だった気がします。中毒性が半端なくて、何回も何回も聞きました。歌うときの熱量や温度感がすごくって、ちょっと真似してみたくなりませんか? まぁ、到底真似できないんですけど。あれだけの熱を声に乗せることができるのは本当にすごいし、そんな全身全霊で歌われると、そりゃぐさっときますよね。刺さる刺さる。歌詞におけることばあそびもセンスにあふれているし最高なので、あつくて切なくて強い音楽をぜひ聴いてみてください。
私がこの喫茶unepageで嫌というほど紹介してきた、ハナレグミ永積崇。今までにいくつかの記事で熱弁しているので、ここではさらっと紹介させてください(しつこいと思わないで…)。私が永積さんに感じる声の魅力はなんといっても安心感、温もり感、そしてグルーヴ感。自分がどんな状況にあっても、その場その場で包み込んでくれる優しさと、どんな曲でも歌いこなす、そのノリにゾッコンなわけです。ほんとに包み込むような優しい声に何度も何度も救われました。優しさ、温もりに包まれてみてください。
現在「レキシ」として活動する池田貴史さんですが、かつては「SUPER BUTTER DOG」として、永積崇さんなどと一緒に活動していました。「レキシ」は、歴史上の出来事や人物を主題とした楽曲を扱うバンドで、どの曲もめっちゃおもしろいです。実は社会のテストの時とっても役に立ちますよ(笑) 池ちゃんの風貌はアフロにサングラスという、少しいかつめな雰囲気なのですが、声を聞くとびっくり、めっちゃ優しい! 声だけを聞いていると、とてもアフロでサングラスのおじさんだとは思えないような、パーンと派手やかでありながらも、とても繊細で優しい声。これこそギャップですね。いろんなアーティストの方たちをゲストに迎えてコラボしていらっしゃるのですが、どんな相手であれ、スッと馴染む。お互いの個性を消すことなく、素敵なコラボを完成させているのは、池ちゃんの声と人柄のポテンシャルなのだろうと勝手に思っています。ほんとに最高です。
𖤓 never young beach – 安 部 勇 磨 –
never young beachのボーカルとして活動している安部さんは、細野晴臣さんを敬愛しているそうなんです。確かに、1960~70年代の雰囲気や、どこかに細野さんを感じたりします。安部さんの声は、低くて落ち着いていて深みがあって、そこが大好き。最近の風潮的に高い声を出そうとする人が多いけど、そんな中で低くて落ち着いた声で歌う安部さんが私は好きなんです。真っ直ぐに伸びてきてスッと、サラッと心を掴まれる感じですね。夏に聴きたくなるような爽やかな感じと、その低くて安心感のある声に、魅了されて、今週末はソロライブに行くんです!! 今からワクワクが止まらなくって、早く早く聴きたいってうずうずしてます。
phokaちゃんは、この間の2023年ベストソングでも取り上げさせていただきましたが、今回も♡ phokaちゃんの声は透き通るような滑らかさと、全てを包み込むような和やかさ、それに加えて芯の強さ、無邪気さ。全てが合わさって、あのなんとも言えない素敵すぎる雰囲気を醸し出しているのだろうと思います。聴けば聴くほどもっと聴きたくなって、聴けば聴くほどすごく安心する。誰でも子どもになれる、母のような温もりをくれます。どんなに疲れていたり、しんどい時でも、この柔らかであたたかい声を聴くと一気に肩の荷が降りて、ずっと支えてくれているような、そんな感覚になります。一瞬、こどもに戻りたい時、phokaちゃんのところへ、行ってみてください𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧
カネコアヤノちゃんは、もう聴けば一発でわかる声の独特さがすごい。知ってる方も多いかと思いますが、一度聴けば耳にこびりついて離れません。お腹から、身体から吐き出されるあの真っ直ぐとした声は、本当に威力がすごい、力強い。なのにどこか、人間誰しもが持つ弱い部分が見え隠れするその感じが、とっても魅力的なんです。あの声で歌われると、普段なら届いてこない言葉や感情までもが届いてくる感じがします。こどものような無邪気さも併せ持っているからなんでしょうか。ありのままを声に乗せてさらけ出してくれているからこそ、こちら側にも届く、感じるものがある、みたいな。どこまでもその熱量のまま真っ直ぐ届くあの声は、どんな状態の人にもそれぞれの形で届くのだと思います。
最後は、折坂悠太さん! 折坂さんの声は深い、とにかく深くて広い。聴いていると自分に語りかけられているような感覚になってきて、逃れられなくなります。まっすぐと伸びやかなその声は、一度心をそのままスッと通り抜けて行ってしまって、なんでか分からないけど涙が出て、また帰ってきたそのときにそのままじんわり染み込んでいく。そんな感じがします。涙ではなくても、なにか心がくすぐられたりする。民謡、ブルース、ジャズなどいろんな要素を取り込んでいるからなのか、それぞれの曲、それぞれの場面で姿を変えて現れて、驚きます。しかも、どれもそれぞれに合ったぴったりの姿です。世界の平和までもを実現させてしまえそうな、声の魅力をぜひ、ぜひ感じてください。本当に素敵なんです。
✿はるるのおすすめ
◎湊あくあ 「#あくあ色ぱれっと」
透明感があって女の子らしいキュートな声。ずっと聴いてても不思議と飽きないから好きです!
◎FRUITS ZIPPER 松本かれん 「ぴゅあいんざわーるど」
ファンの間でマカロンボイスと言われるくらい甘くて可愛い声
✿あいちんのおすすめ
◎Hakubi 片桐 「光芒」
かわいくて繊細な声が好き!こんな声になりたいなぁ…。ハイトーンの伸ばし方がすっきりしていて、聞いてて心地いい!
どうでしたでしょうか。好きな声に出逢えましたか? 声って本当に面白くて、同じ歌を歌っていたり、同じことを言っていても声が違うだけで、感じ方や伝わり方が変わる。それが最高に面白いんです。だから、カバー曲とか大好きです(笑) みなさんもこれをきっかけに、いろんな声との出逢いにアンテナを傾けてくれたら嬉しいですʚїɞ