青葉城西の司令塔、及川。

人生で心を震わされた経験をいくつか選べと言われた時に、どれだけの候補を挙げられるだろう。オタクとしては多すぎて選ぶのが難しいがそんな中でも、短い人生の中で多くの割合を占めるのが『ハイキュー!!』だ。
スポーツどころか運動が嫌いで苦手、それどころか興味もなかった自分にとって、まさしく天啓かのような作品だった。中学時代の体育の授業でバレーボールが苦に感じなかったのは紛れもなくこのおかげだっただろう。案外仲間がいるのではないか。
私の推しは月島蛍だが、ここでは及川徹について書きたい。 中学時代に見ていた頃はイケメン、チャラ男、性格が悪いなどの点が非常に気に食わなかった。けれど成長してから見返すにつれ、彼がいかに努力を尽くしてきた男であるかを理解すると好きにならずにはいられない。彼の過去の葛藤や苦しみは、天才ではないが故のものだ。
「及川はセンスもある 努力も惜しまない
ただ2つ年下の影山という“才能の塊”と比べたとき
及川は有能ではあるが天才ではない」
「才能は 開花させるもの センスは 磨くもの!!! 」
同じ学年には牛島、後輩には同ポジションの影山という天才に囲まれた中で、むしろ心を折らずに跳ね返して歩んできたことこそが彼の強さなどだと思う。努力を続けられるのも才能の一つ、だからこそ私は青葉城西の及川徹という男を愛さずにはいられない。 これをきっかけに、もう一度アニメを見返してみてほしい。
投稿者
哉太 咲玖(かなた さく)。
関西に生息しているオタク。