四畳半タイムマシンブルース

今回はアニメ映画の紹介だ。ぼくが選んだ作品は『四畳半タイムマシンブルース』。
この作品は森見登美彦の小説『四畳半神話大系』と上田誠の戯曲『サマータイムマシン・ブルース』の要素が加わったコラボ作品だ。
内容は『四畳半神話大系』の続編的なもので、物語の舞台は、前作と同じく、京都市の下鴨にある四畳半の狭い学生アパート。主人公である「私」と、その周囲の少し変わった仲間たちが登場する。ある日、友人がエアコンのリモコンを壊してしまったことから物語が展開し、暑さに耐えかねた彼らは、偶然見つけたタイムマシンを使い、過去へ戻ってリモコンを直そうとする。しかし、些細な目的でタイムマシンを使ったことで、予期せぬ出来事が次々と巻き起こり、時間軸が混乱し始める。登場人物たちは何とかこの状況を修復しようと奮闘するが事態は思わぬ方向に進んでゆく…。
『四畳半タイムマシンブルース』の魅力は、SF要素を盛り込みながらも、森見登美彦独特のユーモア溢れる文体や、個性豊かなキャラクターたちが物語を彩ります。特に主人公の「私」をはじめとする、少し頼りないがどこか憎めない登場人物たちが織り成す日常的なやり取りと、時間旅行という非日常的な設定が絶妙にマッチしている。また、前作の『四畳半神話大系』に続く物語でありながら、前作を知らない人でも楽しめるように描かれている点も魅力の一つだが、前作を視聴、あるいは読了済みだとより一層楽しめるので是非チェックしていただきたい。
最後に、今作の主題歌であるASIAN KUNG-FU GENERATIONの「迷子犬と雨のビート」「出町柳パラレルユニバース」も個人的に好きなので是非聴いていただきたい。
関連リンク
四畳半神話大系
四畳半タイムマシンブルース
投稿者
電車代をケチるためによく歩きます。この前サンダルの底に穴が開きました。