アニメで衝撃の展開を迎えた漫画
さて。テーマが「原作」の記事ということで『東京喰種』を紹介しようじゃないか。
今回は、アニメと漫画を比較しながら原作(漫画)の魅力を伝えていきたい。
という気持ちでいるが、今回比較するためのアニメ『東京喰種√A』はYouTubeで視聴したが、肝心の漫画『東京喰種』は実家にあり、原作を正確に語れない。それを承知の上で読んでほしい。
『東京喰種√A』は作者の石田スイが脚本を手がけた、原作とは異なるルートのアニメだ。
主にアニメと原作漫画で違う部分を3つ程度述べる。まず、主人公の金木研(カネキ)が拷問に遭って覚醒した後、アオギリの木という喰種組織に入って闘うシナリオ。次は、カネキの幼馴染のヒデ(永近英良)と再会する場所が「あんていく」であること。さらにもう一つ。それは金木研がCCGの死神、有馬貴将と出会う場面だ。
一つ目、カネキが喰種になりお世話になった「あんていく」に戻らないのは、原作でも似たような展開だった(気がする)。だがアオギリの木に入る展開はアニメオリジナルなので衝撃だった。その後「√A」ではカネキが喰種として闘う描写がある。
二つ目、原作で強敵との戦いで傷を負ったカネキは、下水道で幻覚に襲われ、我を失う。その時に会ってしまったのがヒデだ。ヒデは、金木が喰種になってしまったことを「知ってた」と笑って言う。(単行本にはないが、連載ではその後ヒデがカネキに「俺を喰え」と言う台詞があった)
この場面はアニメでも出てくるが、違うのは出会う場所が「あんていく」であり、カネキやヒデにとっても思い出の店だ。そこで原作と同じように告げる。また、カネキは怪我をしていたが、コーヒーを淹れてくれたヒデも、捜査官として潜入した矢先に喰種によって致命的な深傷を負っていた。大出血で倒れたヒデを、カネキはどうするのだろうか。
三つ目、アニメでは「あんていく」が燃え、雪がしとしとと降り注ぐ中、白い布に覆われた何かを両手で抱えて歩くカネキ。周りの捜査官らが訝しむのも気にせず、歩いていき、抱えていたものがヒデだと分かる。そしてCCGの死神と出会い、カネキはどうなったのか……。
ここで原作と違うのは、明確に有馬貴将と闘う場面はなかったことや場所が違うこと、またヒデが倒れている描写があること。
人によってはいろんな意見があるが、個人的にはアニメも面白い展開だったと思う。
しかし、原作で闘って負ける描写も捨て難いと思う。
TVアニメ『東京喰種トーキョーグール』公式サイト
https://www.youtube.com/embed/rcP5N5Hfwzw?si=YpnihJecrW5_0X84