私が2024年秋クールアニメを見ている中で特に惹かれた『やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中』（通称：やり竜）を紹介する。2019年に小説家になろうにて連載が開始し、現在角川ビーンズ文庫で第八巻まで刊行されている。メディアミックスとしてコミカライズも展開されている。この記事はアニメ第六話までのネタバレを含む。
私は少し見始めるのが遅かったのが第一話ですごく惹かれ、つい最新話まで一気見してしまった。第一話の冒頭からクライマックスかのようなBGMが鳴っていて、最近の戦闘アニメでよく聞く重低音の『ヴゥゥン』というようなかっこいい効果音ある。私はすごく厨二心をくすぐられた。度々アニメに登場するデフォルメキャラもとても可愛しい。通常の絵とデフォルメが混在しているカオスなシーンもある。
私が大好きなのは第六話、女神との戦闘シーン。これまで力を発揮するシーンは度々あったが、一対一の直接的な戦闘はまだ描かれていなかった。ハディスを守り、幸せにすると誓ったジル。敵はかつてやり直す原因となった女神の槍、まるであの夜を繰り返すかのようなシチュエーションだ。「この瞬間からやり直すんだ、今度は奪わせない」と、ジルは反撃の一歩を踏み出す。無限に増える女神の槍に対して、スカートをはためかせて舞うように戦う姿はまさに戦少女。ハディスの愛を欲する女神に「人の夫に手を出すな」と、愛の力で女神の槍をへし折り勝利した。
「僕と結婚してほしい」と、ハディスは改めてプロポーズをする。前回の形式的なものと違い、女神との戦いを経て真に愛し合う関係に成ったのだ。少しずつだけど歩み寄ろうとする二人、本当は大好きなのに恥ずかしくて隠しがちな二人、この関係がとても尊いのだ。
最後に、主題歌「淡く微か」のアニメ映像を見て頂きたい。制作スタッフさんにとてつもないジェラルド推しがいるのだろうか。とにかくぬるぬると動きまくり、ダンスまでしている。逃げるジルに対して、メガネを「クイッ」として表情を変えずに黙々と迫ってくる様子には少し恐怖心も抱いてしまう。そんなジェラルドを無視するかのように、ジルとハディスがダンスしている構図には思わず笑ってしまう。その後の二人が抱き合って幸せいっぱい！という顔もすごく良い。
TVアニメ「やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中」公式サイト
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